I WANT TO SPEAK ENGLISH レストランでの英会話

亀丸「だけど、金髪のおねえちゃんがウエイトレスだったりすると、レストラン

で注文するのも意外と緊張するんだよ」

笑福天「いい年のオヤジが、高校生くらいのおねえちゃんの前で固まっていたり

するもんね」

亀丸「おっ、ちょうどいいところに、日本人の団体客が来たぞ。みんなで大林素子

ファンクラブの特製ジャージを着ているわ」

金髪ウエイトレス「ステーキの焼き方はどうしますか?」

後援会長「えっ?なんだって?」

金髪ウエイトレス「ウェルダン、ミディアム、レアですけど・・・」

後援会長「なんかミディアムって言葉が聞こえたぞ。焼き方について聞かれて

るんじゃねーか?みんなミディアムでいいかな?」

一同「いいとも!」

笑福天「日本人はすぐに足並みが揃うというか、個性がないなあ~」

金髪ウエイトレス「ポテトはどうされますか?」

後援会長「ポテト?」

金髪ウエイトレス「ベイクドか、マッシュドか、フライドポテトがありますけど」

後援会長「一言も聞き取れねーなー。まあ、とりあえず、YESと言っておけば

問題ないだろう。滑っても転んでもたかだか馬鈴薯の話だ」

金髪ウエイトレス「ベイクドポテトですか?」

後援会長「YES」

金髪ウエイトレス「それでは10名全員、ステーキはミディアム。それから

ベイクドポテトですね」

後援会長「YES」

金髪ウエイトレス「グレービー(ステーキソース)はどうしますか?」

後援会長「クレージーだと?貴様、客に向かって気違いとでも言うのか!

白人だからって自惚れるのもいいかげんいしろよ!この毛唐が!」

笑福天「オヤジ言い過ぎ!」

金髪ウエイトレス「クレージーではありません。グレービーです」

後援会長「俺の聞き間違い?ハッ、ハッ、ハァーーー」

笑福天「今は笑うところじゃないから!」

金髪ウエイトレス「グレービーは要らないんですね?」

後援会長「ミディアム?」

笑福天「その話はもう済んだって!」

金髪ウエイトレス「バーベキュー、ガーリック、トマトソースの中から選んで

下さい」

後援会長「バーベキュー?違う、違う!注文したのはステーキだよ、ステーキ!

室外なんかで食ったら凍えちゃうよ。みんな室内でいいな?」

一同「いいとも!」

金髪ウエイトレス「分かりました。それではグレービーなしのミディアム肉を

ご用意します」

後援会長「最後までなんだかよく分からないけど、とりあえずSAY YES!

それからビールも大急ぎで頼むよ」

金髪ウエイトレス「すぐにお持ちします」

一同「ビールまだかなあ?ジョッキに注ぐだけで30分も待たせるの?」

後援会長「おい、おねえちゃん!ビールまだ?」

金髪ウエイトレス「さっきテーブルの上に置きました」

後援会長「テメー!黄色人種だからってナメルのもいいかげんにしろよ。

テーブルのどこにビールを置いたって言うんだ」

金髪ウエイトレス「ですからテーブルの端に・・・」

後援会長「おねえちゃん、もう引っ込んでいいわ。あんたと話しても埒が

明かねーわ。すぐにマネージャーを呼んでくれ」

マネージャー「どうなさいました?」

後援会長「こっちは30分もビールを待ってるんだよ」

マネージャー「彼女はテーブルの上に置いたと言ってますが・・・」

後援会長「お前も頭がおかしいのか?」

マネージャー「よくも言ったな、このイエローモンキーが!」

後援会長「貴様、なんだと!ちゃんと聞き取れるように、もう一度はじめから

ゆっくり言ってみい!」

マネージャー「どこまでもふざけた野郎だ。表に出ろや!」

後援会長「上等じゃねーか。ヤルならやってやるぞ!」

マネージャー「トンガ君、お仕事ですよ!」

トンガ君「ごちゃごちゃ言ってるのは、オメーなのか?俺になんの用だ!」

後援会長「NICE TO SEE YOU! 」

トンガ君「NICE TO MEET YOU!だろが、ボケ!」

後援会長「いえいえ、あなたに以前、お会いしたことがあります」

トンガ君「そうだっけ?」

後援会長「新日鉄釜石でラグビーしてた人でしょ?」

トンガ君「日本語で訳の分からんこと言ってるんじゃねーよ」

後援会長「実は私どもはビールを探してまして・・・」

トンガ君「ビルだったら、テーブルの上にあるだろうが」

後援会長「それは請求書のことじゃないのですか?。食いもんも出さずに金だけ

払えと仰るのですか?」

トンガ君「お前、もしかしてビアーが欲しいのか?」

後援会長「ご名答!だけどおかしいなあ、俺、ビアーくれる?っておねえちゃん

に何度も言ったはずなんだけどなあ・・・まあ、いいや。お互い人種も違う

んだし、誤解もあるべ。この辺で言った言わぬは終わりにして、なにもかも

きれいさっぱり水に流しましょうや。仲直りの印にこの100円ライターを

差し上げましょう。日本製ですよ」

トンガ君「オメーって奴は・・・」 

金髪ウエイトレス「ステーキをお持ちしました。塩と胡椒はこちらにあります」

後援会長「あれっ?本場のステーキは結構あっさりしてるんだな。味付けは塩と

胡椒だけだってよ。毛唐は山ほど量は食うけど、味なんかどうでもいいんだよ。

やっぱり噂通りだ。日本から醤油持って来てよかったなー。俺って準備いいだろう?」

一同「後援会長は英語もベラベラだし、準備もバッチリだなあ・・・」