I WANT TO SPEAK ENGLISH 「亀丸、上級クラスへの編入を許可される」

女教師「それにしても、日本人の女性は外人にもてるのね?」

エリカ「先生!わたしたちって、すぐにやらせちゃうし、本当にもてるんだよ~」

亀丸「日本にはこういうバカがいっぱいいるんですよ。私の知人J子は、昨日は

アメリカ人、その前はジャマイカ人、明日はベルベル人、明後日は蛮族といった

具合ですが、こういう手合いに限って、自分はもてると勘違いするだけでなく、

日本の男には魅力の欠けらもないと言うものです」

女教師「やはり日本人の男性には魅力の欠けらもないの?」

亀丸「マギー司郎先生まで、『やはり』とはなんですか?確かに日本男児が

東南アジアの置屋以外でもてたという話は聞きませんが、とは言え、目の覚める

ような金髪美女を射止める男性がいない訳ではありません」

女教師「どういう男性なのですか?」

亀丸「忍術の師範や浮世絵師、あるいは国宝級の尺八の師匠や信仰宗教の教祖と

いったところでしょうか?このような場合、金髪美女は夫の芸や魔術に惚れ込ん

でいる訳であるため、夫は自分がチビであるとか、英語ができないとか、

ガン家系であるとか、ましてや包茎であるとか、そんなつまらぬことを心配

する必要はありません」

女教師「それじゃあ、一般的な日本人男性はどうしてもてないのかしら?」

亀丸「とてもいいご質問ですね。多くの白人女性は、日本という国は女性蔑視

の男性社会だと認識しており、そのことが日本人男性を嫌う大きな要因になって

いると思われます。しかしながら、少なくとも夫婦関係や男女関係において、

その理解は偏見であると言わざるを得ません。むしろ日本の男性がもてない

真の要因は、趣味がない、話題がない、会議中に鼻水を飲んでしまう、全員で

ダンスをしている時にひとりで突っ立ている、鼻毛を手で抜く、スーツの肩上に

フケを積もらせる、挨拶のキスをするとラッキョウの臭いがする、といった悪癖

や欠点にあるのではないでしょうか?」

女教師「あなたほどの英語力があれば、明日から上級クラスに行ってもらえ

るわ」

亀丸「本当ですか?」

女教師「包茎という言葉が淀みなく出てくるようになれば、バイリンガルまで

あと少しよ」

亀丸「有難うございます」