インド・アムリトサル紀行

インド人はターバンを巻いていると想像している人は多いのではないだろうか?

しかし、基本的にターバンを巻くのはシーク教徒のみであり、彼らがインドの全人口に占める割合は二パーセント以下である。

シーク教のシークとは弟子のことで、信徒は千四百六十九年に生まれた初代グル・ナーナクの弟子であることを意味している。

f:id:rikishasusumu:20150423205600j:plain

シーク教徒の多くはパキスタンと国境を接している北インドのパンジャブ州に住んでいるが、彼らの総本山であり、最大聖地でもあるゴールデン・テンプル(黄金寺院)は、同州内の最大都市であるアムリトサルの旧市街中心部にある。

 f:id:rikishasusumu:20150423205720j:plain

アムリタ・サラスと呼ばれる四角い人口池。不老不死の水と言われている。

f:id:rikishasusumu:20150423210436j:plain

シーク教徒は教育水準が高いためビジネスや官吏の世界で活躍する者が多い一方、アーリア人の血が濃く体格が立派なため軍関係や交通運輸の仕事に就く者も多い。

f:id:rikishasusumu:20150423210632j:plain

シーク教は、絶対真理としての唯一神を標榜している。諸宗教で神の表現や教義は異なるものの、本質的に神はひとつであるとする考え方であるが、イスラム教の影響を受けたヒンドゥー教の改革宗教として、輪廻転生を肯定する一方で、カースト、出家、苦行、偶像崇拝、儀式、ヨガを否定し、世俗の職業に就いて社会生活に勤しむことを重んじている。麻薬、タバコは固く禁止されているが、肉食は認められている。離婚については、好ましくはないが、やむを得ない場合は仕方なしという立場を取っている。

 

f:id:rikishasusumu:20150423210606j:plain

 シーク教徒の主流派にはさらに五つの規則がある。

一、 髪と髭を切らず、頭にターバンを着用

一、 膝上までのパンツ着用

一、 腕に鉄のブレスレットを着用

一、 小型櫛の着用

一、 短刀の携行 

f:id:rikishasusumu:20150423210821j:plain

外国人も本堂に入る場合は、頭に布をかぶる。

f:id:rikishasusumu:20150423211034j:plain

f:id:rikishasusumu:20150423211105j:plain

毎朝30分程度かけて身だしなみ

f:id:rikishasusumu:20150423211146j:plain

ハイっ、宮尾すすむ師匠!